鏡音三大悲劇  歌詞

鏡音三大悲劇の歌詞


鏡音レン】soundless voice

静寂が 街を
包む夜に
降り注ぐ 白
かざした手のひらに
触れた 瞬間に 解けてく
儚い ヒトカケラ


オトもなく 積もる
ヒカリを
集めて 君は 笑う
今 どんな オト? 
答えたって 君は もう何も
キコエナイ


苦シイって言ってくれよ
寂シイって言ってくれよ
迎えに行く どんな処へも・・・


逝かないでよ 何所へも
置いてかないで・・・ 僕らずっと 
二人で一つだろう・・・?


降り積もる 雪とともに
消えてゆく 君を
抱きしめることしかできないよ


叶うなら もう一度だけ
君の声が 聴きたい
モウイチド タダイチドダケ・・・ 
ヨンデヨ・・・


虚ろって 彷徨う瞳に
映った ヒトシズク


灰色のセカイ 
止まったまま 雪だけがそっと
降り注ぐ


冷たくなっていくよ
戻らない そのコエ
解け合う事も 許されない
俺のコエを聴いてよ また笑ってよ・・・
涙さえ 枯れ果て
君のこと
トカセナイ・・・


叶うなら この声
全て 奪い去って
愛しい人へと与えてください


君ガイナイセカイに ただ独り
残されるのなら 
このまま・・・
一緒に・・・
朽チテイクヨ


アイシテイル ただ それさえ
言えないまま
永久に
閉ざされてゆく
君とのセカイ


叫んでも 届かないよ
君のコエはもう・・・ イナイ


あああああああああああああああああ


降り積もる 雪よ どうか
降り続けてずっと
このまま 全て奪い去ってよ


儚い コエのイノチごと
掻き消して スベテ


(語り 儚い命は 天に昇り 解けてゆく雪の白に染まる
    何も残らないよ 魂さえ ナニモカモ・・・ )


白く・・・



鏡音リン】proof of life

冬を告げる 風の声に
耳を傾け 震える体
隣にいる あなたの息
白くなって寒そう


今年もまた 命は 枯れ果て
やがて来る春を 待ち詫びる
命の連鎖を 聴きながら
芽吹いて往く 光の中で


朽ちて逝く 運命(さだめ)と
分かってなお  強く
息していたいよ 歌っていたい


わたしにも何か 残せるといいな
わたしが生きた 命の証を…


悲しい歌にはしたくないよ
ねえ お願い 今この時だけは
笑っていたいよ… あなたの横で
優しい歌を 歌っていたい


幾度目かの 冬を越えて
やっと気付いた この気持ちは
告げる事は できなかったけど
ココロはいつも 繋がっていたよね…


暗くて ミエナイヨ…
何も キコエナイヨ…
コワイヨ… 
苦シイヨ…
寂シイヨ…


ナニモカモスベテガ
キエテイク中で
あなたの笑顔だけが
今 消えない…


優しい歌を歌っていてね
孤独なセカイに包まれても
ずっと側に居るよ 忘れないでね
あなたはいつも 独りじゃないよ


寂しくないよ あなたがいる
抱きしめてくれる 暖かい手で
キコエナイけれど 伝わっているよ
触れた指先から 愛シテル…って 


悲しい歌にはしたくないよ
ねえ お願い 今この時だけは
笑っていたいよ あなたと共に
優しい歌を 歌っていたい
あなたに捧げたい 惜別の歌 
最期に伝えたいよ ありがとう…


鏡音レン】囚人

ある時代 ある場所
一人の囚人が
柵越しに恋をする
セツナイ セツナイ


自由を 奪われ
迫害を 受ける
汚い 僕と君とじゃ
サガアル サガアル


手紙を書きました
紙飛行機を折って
二人の壁越えてけるように
トンデケ トンデケ


あぁ いつか自由に
なれるというのも
嘘だと
しってるんだ


君がいればどんな嘘だって
すべて本当になる気がした
「僕とこっちにきて話そうよ」
けしてこの思いは伝わらない


だけど君を
見てることが
明日への
ささやかな幸せ


幾日幾月
あれから毎日
君の紙飛行機が僕の
ヨロコビ ヨロコビ


だけども君は
突然僕に告げた
遠くに行くのよだから
バイバイ バイバイ


あぁ 苦しみながら
今日まで生きてきて
これほど
泣いた日は無い


君がいればどんな運命も
笑顔に変えられる気がしたんだ
名前も知らない君とであって
未来が輝いた気がしたんだ


呼ぶことも
追うことも
出られない
僕には出来ない


ついに僕の番が来た
君のいなくなった今
この世に未練は無いけど
なぜだかココロが叫んでる


もう少しだけ生きたい
今はもう難しい気持ちじゃ
無くてただ最後に君に
「アイタイ」


君と過ごした日は戻らずに
走馬灯のように甦る
一つ一つ君がくれたもの
それが僕の生きる糧になっていた


闇が渦巻いてる雑草の
そばに咲く綺麗な一輪華
生きていく世界が違ったよ
だけど必死に手を伸ばしてた


お願いもしこれが最後なら
僕をあの子と話をさせて
狭く暗い閉じたその部屋に
切なくただその声は響く


胸も息も
苦しくなる
せめて君の
名前だけでも


知りたかッタ…

鏡音リン】  紙飛行機

ある時代 ある場所
混ざらないこの世界で
二人のツタナイ世界つなぐ
ひとつの紙飛行機


毎日病院を抜けだし
パパの仕事場で
君に会うのが私の全てで


君の手紙を読むと心が
暖かくなる
頬を染めた これが恋なのか


だけど
パパは言う
怖い顔
あの子には
会っちゃダメ?
私には分からなかった


あなたがいるなら それだけで
生きている意味がある
光の射さないこの部屋で
未来は輝いていたよ


日に日にふえる管の数と
遠くなる耳
歩くのもかなりきつくなったかな


もうここから生きて出れないなら
最後にあなたに
心配だけはかけたく無いから
走る


さよならの
思いのせて
交わされる
紙飛行機
涙はもう見せれない


「待つよ。いつまでも待ってるよ!
君が来るその日まで
手紙を大事になくさずにいたら
また会えますよね・・・」


あれから幾月
もう体は動かない
お迎えはもうすぐ来るのかな
あの時の別れ際に
強がらなければ良かった
もう遅すぎた
今もどこかで笑うあなたに・・・
会いたい 会いたい
会いたい


光の当たらない花はただ
枯れてくのを待つ運命(さだめ)
あなたのくれた手紙だけが
私に光をくれたんです
もう霞んで手紙も読めないよ
部屋に響く無機質な音
お願い もしこれが最後なら
いかせて あなたのもとへ・・・


あなたがいたから ずっと私たちは [君がいたから ずっと僕たちは]
笑顔を忘れずにいられました [笑顔を忘れずにいられました]
深い闇が二人を切り裂いて [深い闇が二人を切り裂いて]
深い闇がまた巡り合わせて [深い闇がまた巡り合わせて]


また明日・・・ [また明日・・・]


あの場所で・・・ [あの場所で・・・]


鏡音レン悪ノ召使

君は王女 僕は召使
運命分かつ 哀れな双子
君を守る その為ならば
僕は悪にだってなってやる


期待の中僕らは生まれた
祝福するは教会の鐘
大人たちの勝手な都合で
僕らの未来は二つに裂けた


たとえ世界の全てが
君の敵になろうとも
僕が君を守るから
君はそこで笑っていて


君は王女 僕は召使
運命分かつ 哀れな双子
君を守る その為ならば
僕は悪にだってなってやる


隣の国へ出かけたときに
街で見かけた緑のあの娘
その優しげな声と笑顔に
一目で僕は恋に落ちました


だけど王女があの娘のこと
消してほしいと願うなら
僕はそれに応えよう
どうして?涙が止まらない


君は王女 僕は召使
運命分かつ 狂おしき双子
「今日のおやつはブリオッシュだよ」
君は笑う 無邪気に笑う


もうすぐこの国は終わるだろう
怒れる国民たちの手で
これが報いだというのならば
僕はあえて それに逆らおう


「ほら僕の服を貸してあげる」
「これを着てすぐお逃げなさい」
「大丈夫僕らは双子だよ」
「きっとだれにもわからないさ」


僕は王女 君は逃亡者
運命分かつ 悲しき双子
君を悪だというのならば
僕だって同じ 血が流れてる


むかしむかしあるところに
悪逆非道の王国の
頂点に君臨してた
とても可愛い僕の姉弟


たとえ世界の全てが (ついにその時はやってきて)
君の敵になろうとも (終わりを告げる鐘が鳴る)
僕が君を守るから (民衆などには目もくれず)
君はどこかで笑っていて (君は私の口癖を言う)


君は王女 僕は召使
運命分かつ 哀れな双子
君を守る その為ならば
僕は悪にだってなってやる


もしも生まれ変われるならば
その時はまた遊んでね


君は王女 僕は召使
運命分かつ 哀れな双子
君を守る その為ならば
僕は悪にだってなってやる


期待の中僕らは生まれた
祝福するは教会の鐘
大人たちの勝手な都合で
僕らの未来は二つに裂けた


たとえ世界の全てが
君の敵になろうとも
僕が君を守るから
君はそこで笑っていて


君は王女 僕は召使
運命分かつ 哀れな双子
君を守る その為ならば
僕は悪にだってなってやる


隣の国へ出かけたときに
街で見かけた緑のあの娘
その優しげな声と笑顔に
一目で僕は恋に落ちました


だけど王女があの娘のこと
消してほしいと願うなら
僕はそれに応えよう
どうして?涙が止まらない


君は王女 僕は召使
運命分かつ 狂おしき双子
「今日のおやつはブリオッシュだよ」
君は笑う 無邪気に笑う


もうすぐこの国は終わるだろう
怒れる国民たちの手で
これが報いだというのならば
僕はあえて それに逆らおう


「ほら僕の服を貸してあげる」
「これを着てすぐお逃げなさい」
「大丈夫僕らは双子だよ」
「きっとだれにもわからないさ」


僕は王女 君は逃亡者
運命分かつ 悲しき双子
君を悪だというのならば
僕だって同じ 血が流れてる


むかしむかしあるところに
悪逆非道の王国の
頂点に君臨してた
とても可愛い僕の姉弟


たとえ世界の全てが (ついにその時はやってきて)
君の敵になろうとも (終わりを告げる鐘が鳴る)
僕が君を守るから (民衆などには目もくれず)
君はどこかで笑っていて (君は私の口癖を言う)


君は王女 僕は召使
運命分かつ 哀れな双子
君を守る その為ならば
僕は悪にだってなってやる


もしも生まれ変われるならば
その時はまた遊んでね

君は王女 僕は召使
運命分かつ 哀れな双子
君を守る その為ならば
僕は悪にだってなってやる


期待の中僕らは生まれた
祝福するは教会の鐘
大人たちの勝手な都合で
僕らの未来は二つに裂けた


たとえ世界の全てが
君の敵になろうとも
僕が君を守るから
君はそこで笑っていて


君は王女 僕は召使
運命分かつ 哀れな双子
君を守る その為ならば
僕は悪にだってなってやる


隣の国へ出かけたときに
街で見かけた緑のあの娘
その優しげな声と笑顔に
一目で僕は恋に落ちました


だけど王女があの娘のこと
消してほしいと願うなら
僕はそれに応えよう
どうして?涙が止まらない


君は王女 僕は召使
運命分かつ 狂おしき双子
「今日のおやつはブリオッシュだよ」
君は笑う 無邪気に笑う


もうすぐこの国は終わるだろう
怒れる国民たちの手で
これが報いだというのならば
僕はあえて それに逆らおう


「ほら僕の服を貸してあげる」
「これを着てすぐお逃げなさい」
「大丈夫僕らは双子だよ」
「きっとだれにもわからないさ」


僕は王女 君は逃亡者
運命分かつ 悲しき双子
君を悪だというのならば
僕だって同じ 血が流れてる


むかしむかしあるところに
悪逆非道の王国の
頂点に君臨してた
とても可愛い僕の姉弟


たとえ世界の全てが (ついにその時はやってきて)
君の敵になろうとも (終わりを告げる鐘が鳴る)
僕が君を守るから (民衆などには目もくれず)
君はどこかで笑っていて (君は私の口癖を言う)


君は王女 僕は召使
運命分かつ 哀れな双子
君を守る その為ならば
僕は悪にだってなってやる


もしも生まれ変われるならば
その時はまた遊んでね

鏡音リン悪ノ娘

むかしむかしあるところに
悪逆非道 (あくぎゃくひどう)の王国の
頂点に君臨するは
齢 (よわい)十四の王女様


絢爛豪華 (けんらんごうか)な調度品
顔のよく似た召使
愛馬の名前はジョセフィーヌ
全てが全て彼女のもの


お金が足りなくなったなら
愚民どもから 搾 (しぼ)りとれ
私に逆らう者たちは
粛清 (しゅくせい)してしまえ


「さあ、ひざまずきなさい!」


悪の華 可憐に咲く
鮮やかな彩りで
周りの哀れな雑草は
嗚呼 養分となり朽ちていく



暴君王女が恋するは
海の向こうの青い人
だけども彼は隣国の
緑の女にひとめぼれ


嫉妬に狂った王女様
ある日大臣を呼び出して
静かな声で言いました
「緑の国を滅ぼしなさい」


幾多 (いくた)の家が焼き払われ
幾多の命が消えていく
苦しむ人々の嘆きは
王女には届かない


「あら、おやつの時間だわ」


悪の華 可憐に咲く
狂おしい彩りで
とても美しい花なのに
嗚呼 棘が多すぎて触れない



悪の王女を倒すべく
ついに人々は立ち上がる
烏合 (うごう)の彼らを率いるは
赤き 鎧 (よろい)の女剣士


つもりにつもったその怒り
国全体を包み込んだ
長年の戦で疲れた
兵士たちなど敵ではない


ついに王宮は囲まれて
家臣たちも逃げ出した
可愛く可憐な王女様
ついに捕らえられた


「この 無礼者!」


悪の華 可憐に咲く
悲しげな彩りで
彼女のための楽園は
嗚呼 もろくもはかなく崩れてく



むかしむかしあるところに
悪逆非道 (あくぎゃくひどう)の王国の
頂点に君臨してた
齢 (よわい)十四の王女様


処刑の時間は午後三時
教会の鐘が鳴る時間
王女と呼ばれたその人は
一人牢屋で何を思う


ついにその時はやってきて
終わりを告げる鐘が鳴る
民衆などには目もくれず
−彼女−はこういった


「あら、おやつの時間だわ」


悪の華 可憐に散る
鮮やかな彩りで
のちの人々はこう語る
嗚呼 彼女は正に悪ノ娘